今回はハウスミュージックの歴史を深く掘り下げたいと思い、現地のドキュメンタリーを和訳してシェアします。元ネタはHow House Music Was Bornよりまとめたものを紹介します。
シカゴ・ハウスミュージックの誕生
ダンスミュージックは、1970年代にニューヨークのクラブシーンを中心に広まりました。そのルーツは、デヴィッド・マンクーソのロフトや、ギャラリーなどのクラブで、多様な人々が集まり、共に踊り楽しむ場が生まれました。やがて、フランキー・ナックルズやラリー・レヴァンらのDJたちが、音楽を独自のスタイルでプレイし始めることで、新しいダンスミュージックが確立されました。
シカゴ・ハウスミュージックは、フランキー・ナックルズがシカゴのクラブ「ウェアハウス」でプレイするようになったことから始まりました。ウェアハウスでの彼のプレイスタイルは、これまでにない革新的なもので、シカゴの若者たちに大きな影響を与えました。その後、ロン・ハーディが「ミュージック・ボックス」でプレイするようになり、彼のヘロイン中毒から生まれた独特のプレイスタイルもまた、シカゴのダンスシーンに大きな影響を与えました。
シカゴ・ハウスミュージックの発展には、数々のアーティストが関与しました。例えば、ジェイミー・プリンシプルは、「ユア・ラブ」を制作し、それがシカゴのクラブシーンで大ヒットしました。
また、シカゴの若者たちが自宅でDJの技術を学び、自分たちで音楽を制作するようになったことも、
シカゴ・ハウスミュージックの発展に貢献しました。
シカゴ・ハウスミュージックは、その後、世界中に広まり、多くの人々に愛される音楽となりました。これは、フランキー・ナックルズやロン・ハーディなどの先駆者たちの功績であり、
彼らの情熱と創造力が、ダンスミュージックの歴史に新たなページを刻んだのです。
シカゴ・ハウスミュージックが世界に広がる
1980年代後半から1990年代にかけて、シカゴ・ハウスミュージックはイギリスをはじめとするヨーロッパ諸国に広がりました。これは、DJたちがアメリカからイギリスへと音楽を持ち込んだ結果、リスナーたちに大きな影響を与え、ハウスミュージックが爆発的な人気を獲得したことによります。その後、イギリスを中心としたアーティストたちがシカゴ・ハウスミュージックに影響を受けた独自の音楽を生み出し、ヨーロッパ全土でハウスミュージックが急速に普及しました。
シカゴ・ハウスミュージックの影響を受けたサブジャンル
シカゴ・ハウスミュージックの影響を受けた音楽ジャンルは多岐にわたります。その中でも、次のようなサブジャンルが特に有名です。
・アシッドハウス: シカゴ・ハウスミュージックにおいて、シンセサイザーで作られた幻想的な音色や特徴的なリズムが、新たな音楽ジャンルとして誕生しました。アシッドハウスは、シカゴのグループであるPhutureが制作した「Acid Tracks」に由来します。
・ディープハウス: シカゴ・ハウスミュージックの影響を受けたもう一つのジャンルがディープハウスです。ディープハウスは、よりソウルフルで、リラックスした雰囲気の音楽であり、ジャズやファンクの要素を取り入れています。
シカゴ・ハウスミュージックの今後の展望
シカゴ・ハウスミュージックは、今日もなお、世界中のクラブやフェスティバルで愛されています。また、新しいアーティストたちがシカゴ・ハウスミュージックのルーツに立ち返り、新たな音楽を生み出しています。シカゴ・ハウスミュージックは、その歴史的な背景や多様なサブジャンルの存在によって、これからもダンスミュージックシーンにおいて重要な位置を
占め続けるでしょう。
シカゴ・ハウスミュージックは、技術の進化や音楽制作手法の変化にも適応し、絶えず進化し続ける音楽ジャンルです。ストリーミングサービスの普及によって、ますます多くのリスナーがシカゴ・ハウスミュージックにアクセスできるようになり、新たなファンを獲得しています。また、新世代のプロデューサーやDJたちがシカゴ・ハウスミュージックを取り入れた音楽を発表することで、その魅力を次世代に伝えています。
シカゴ・ハウスミュージックは、音楽史において革新的であり、世界的なダンスミュージックシーンに大きな影響を与えてきました。その影響は、今後も新たなジャンルやアーティストの創造に結びつき、クラブカルチャーやフェスティバルを彩ることでしょう。
まとめ
シカゴ・ハウスミュージックは、1980年代にアメリカのシカゴで生まれたダンスミュージックのジャンルです。そのルーツは、ディスコ音楽やファンク、ソウル、シンセポップなど多様な音楽スタイルにあります。シカゴ・ハウスミュージックは、イギリスやヨーロッパを中心に世界中で人気を博し、さまざまなサブジャンルが生まれました。今後も、シカゴ・ハウスミュージックはダンスミュージックシーンにおいて重要な位置を占め続け、新たなアーティストや音楽に影響を与えるでしょう。
以上がドキュメンタリーのまとめになります。いかがでしたでしょうか?よかったらあわせて動画もみていただくと、より雰囲気が伝わるのではないでしょうか?
私がDJを始めた頃に好きになったハウスミュージックのDJというと、Carl CoxやFatboy Slimなんですが、最近になってまたダンスミュージックに回帰してきたきっかけとして、Skrillexがハウスをかけてたんですよね。個人的にかなり衝撃を受けてしまって。
Skrillexといえば、彼は元々メタルバンドがルーツでそこから2010年前後にダブステップだったりとにかくゴリゴリなアーティストだったと思うのですが、そこからどんどん上り詰めて多数のメジャーアーティストと共演していますよね。日本との縁でいうと、キングダムハーツのテーマを宇多田ヒカルさんとも楽曲を制作していました。
そこからまたUK HouseだったりUK Garageを掘り始めて・・・というのが最近の流れになっていました。GarageはハウスではなくどちらかというとBass Musicの類いではあるのですが。
それではまた次回にお会いしましょう。
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