【DJ Play】Mixの基本的なやり方

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そのそもDJはなにをやっているのか?というところからですが、ひとことで言えば、それぞれ違う曲同士を同じBPM(テンポ)で繋ぎ、これを繰り返し行っています。

普段音楽を聴くとき、2曲同時に聞いてるという人はほぼいないと思います。
しかし、DJは違います。プレイ中は多くの時間を違う曲を同時にモニターしているのです。
具体的には、お客さんに向けて流れている曲と、ヘッドホンだけで流す次にかける曲の2つを聞いてMixします。ただ聴くだけでなく、実際は小節とBPMを調和させて違和感なくつなぐことが基本的に求められます。

ただし、PioneerのCDJ-2000の登場以降、BPMの検知がより正確になりCueの自由度が向上したことから、一切モニターせずにDJをする人も増えてきました。例えばJames Hypeはまったくモニターせずに3曲同時にMixしたりしています。
1,2拍音を聞いて2つの曲のテンポの微妙な違いに気づけるようになればもちろん可能ですし、練習すればそう難しくないことですが、はじめはやはりモニターするほうが良いでしょう。

まずはいくつかの要素に分解して解説していきます。

曲の構造とMixするタイミング

BPM128のHouse Music(またはEDM)を例とします。BPMというのはbeat per minutesの頭文字を取ったもので、「BPM128」とは1分間に4分音符が128個あるテンポ、という意味です。
HouseやTechnoは大体BPM128前後の曲が多いと言われていて、人が歩く速度に近いとも言われています。とてもベーシックでポピュラーなテンポですので、まずはこのくらいのテンポの曲でMixするのがいいかもしれません。

ダンスミュージックは基本的に16小節/32小節のかたまりで曲が展開していくので、BPM128の曲の場合、30秒/60秒のタイミングでMixしていくのが基本です。もちろん曲によっては15秒や45秒で展開がある曲も存在します。その場合はCueポイントを設定してそれぞれの曲ごとにMixを考慮していく必要があります。

これはDAWソフトで2つの曲をMixしている画像で、129小節目(4:00)から曲が2つかかり始め、161小節(5:00)でMixが終わる画像です。上の段が1曲めにかかっている曲、下の段が次にかけた曲です。129~161小節、つまり32小節分(1分間)Mixしている状態です。
一段目の曲が161小節以降も波形があるのは、単に曲としての余韻の部分なのでMixに影響しません。

はじめは曲のアウトロと次の曲のイントロの30秒または60秒でMixしていくと、へんな展開で曲が入れ替わることはないでしょう。小節やBPMが合っていないと、別々の曲がかかる時間があるので当然がちゃがちゃした曲に聞こえてとてもダサいので、最低限これらは合わせましょう。

フェードイン・アウトとイコライジング

Mixのタイミングが掴めたら、次はどのようにMixしたらよいでしょうか。

クラブに言ったことがある人や、DJMixを聞いたことがある人は、曲が切り替わったのはわかったけど、いつからMixしていて変わったんだろう?とか、突然曲が変わったように感じたことありませんか?
その謎はフェードイン・アウトとイコライジングにあります。

この手法はあくまでも基本の一つであり一例となります。基本をマスターして、よりクリエイティブなMixができるようになると、一層DJが楽しくなると思います。

ここから、Pioneer XDJ-XZでMixされている様子を使って解説します。

画像中央の「1」のトラックでいま曲がかかっていて、「2」で次の曲がかかっています。数字の下の縦のフェーダーで音量を調整しています。「2」のフェーダーは完全にゼロの状態なので、表に聞こえる曲は「1」だけの状態です。

曲の展開に合わせて、徐々に「2」のフェーダーを上げていきます。この、「徐々に」というのがポイントです。そして赤い枠線の中の3つのトリムに注目してください。「2」のトラックの「Low」がゼロの状態です。赤い枠線はイコライザーになっていて、上からHi/Mid/Lowのつまみになっていて、それぞれの音域の音の上げ下げができます。次にかける曲のBassやKickを下げ、「1」トラックのすべての音域と「2」トラックのHi/Midの音域を使ってMixするときれいなMixになりやすいです。

またさらに徐々に「2」のフェーダーを上げていき

曲の展開に合わせて「2」のフェーダーを100%にして、さらに「2」のLowを100%、「1」のLowをゼロにします。その後は徐々に「1」のフェーダーをゼロにしていけば、きれいなMixの完成です。

この一連の作業がMixの基本的な流れとなります。

このMixに慣れたら、例えばこの画像でいうとLowトリムの下にあるカラーエフェクト(FilterやWhiteNoise)を使いながらだったり、右下の青色に光ってるエフェクターボタンとエフェクトトリムでエコーやフランジャーをかけたりと、EQとエフェクトを駆使してMixできます。

文字や画像だけだとイメージしづらかったりわかりにくいと思うので、Youtubeでいろいろな人の動画をみて参考にしたり、自宅で機材を用意して練習するのもありです。
機材を用意するとなると、例えばこのXDJ-XZは30万円以上もするので、はじめはDDJ-400のような比較的安価なコントローラーで練習するのがいいのかもしれません。

それではまた次回でお会いしましょう。

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