ダンスミュージックのジャンル
ダンスミュージックは、多様なスタイルとサブジャンルから成り立っています。ハウス、テクノ、トランス、ドラムンベース、ダブステップなど、それぞれ独自の特徴と歴史があります。ジャンルを理解し、自分の好みやパフォーマンススタイルに合った音楽を見つけることが重要です。
今回は音源の探し方、揃え方について解説します。こちらのPostで、DJはどこで音源を用意しているか簡単に触れました。音楽は日々膨大な量がリリースされていて、自分の興味の守備範囲内であってもすべての曲を吟味して手に入れることはほぼ不可能だと思います。
そこで、まずは一例として私の音源の”掘り方”を紹介させていただき、ご自身にあった効率的な音源の探し方を模索していただければ幸いです。Beatport、Traxsource、Juno Downloadなどのオンラインストアは、DJ向けの音楽を提供しています。各ジャンルのトップチャートや新着曲をチェックすることで、最新のダンスミュージックを追いかけることができます。
今回は、私が普段利用しているBeatportを例に、楽曲の探し方をご紹介しましょう。アカウントは無料で登録できるので、ぜひこの機会にアカウントを作成してみてください。これにより、独自のプレイリストを作成し、最新のリリースやお気に入りのアーティストを追跡できます。また、特定のジャンルやレーベルのニュースレターを購読することで、新しい音楽や情報を入手することができます。
Beatportの使い方
・Beatport – https://www.beatport.com/
Beatportにアクセスすると上の画面が表示されます。まずは右側の「Beatport Top10」を再生して聞いてみるのもいいのですが、これはBeatport内総合ランキングになっていて、なかなか好みの曲に数多くは出会えない可能性があります。
そこで、左上の「GENRES」にマウスオーバーしてみると
このようにたくさんのカテゴリ(ジャンル)が出てきます。クラブミュージックのビギナーの方にとってはもしかしたらなんのこっちゃ?となるかもしれませんが、安心してください。
この後ジャンルについてもできる限り解説します。
もしここで、聞いたことがあるジャンルや好きなジャンルがある方はそれをクリックして開いてください。そうすると、TOP画面のような構成で、右側にそのジャンルのTOP10ランキングがあります。
皆さんがEDMと聞いて想像しやすい曲があるジャンルは「DANCE/ELECTRO POP」にあります。ここからお気に入りの曲や自分がかけたい曲を探してみてください。
FEATUREDではBeatport推しのアーティストやトラック、または独占配信トラックのバナーが表示され、TRACKSでは配信された順に最新のトラックがずらりとリスティングされていると思います。
CHARTSではアーティストがおすすめの曲を集めていて、それごと購入することもできるし、その中のいくつかの曲だけをカートに入れることもできます。
ほしい曲はトラックをマウスオーバーするか、画面下のプレイリスト内の値段がついたピンク色のボタンでカートに入れることができます。
そしていざ購入!
で終わってはいけません。
購入する前に、購入したい曲やちょっとでもいいなと思ったトラックから、アーティスト、レーベルをクリックしてページを見に行き、他にもいい曲がないか必ず探してください。RemixされたトラックならRemixerも見に行ってください。そうしてブラウズしていくことで、お気に入りの幅が広がっていくので、選曲の幅の広がりに繋がります。アーティストやレーベルについても知識がつくのでおすすめです。
例えばDavid Guettaのページにいくと、David Guettaのランキングからいままでリリースしたすべてを見ることができるし、どんなレーベルからリリースしたのかがわかるので、さらに世界が広がります。
iTunes Storeだとこういった掘り方では個人的にはブラウザしにくいことが難点で、曲を探すというよりはすでに知っている日本人アーティストの曲を買う場所だったりします。Juno Downloadも使ったのは数回ですが、同じような使い方ができると思うので参考にしてみてください。
Beatportはというと、ちょっと動かせばお気づきかもしれませんが、とにかくページの遷移が遅い。
昔はそうでもなかったんですけどね。Beatportさん、なんとか改善してくださいお願いします。
ちなみに、Beatportのジャンル分けは結構優秀だという印象で、サブジャンルについてもかなり細かいので見識が広がれば、曲を探すという点においてはとても有用だと思います。
SNSでアーティストやレーベルをフォロー
SNSを活用して、お気に入りのアーティストやレーベルをフォローしましょう。彼らの最新情報やリリース情報をキャッチすることができます。また、アーティスト同士のコラボレーションや、新たな音楽を発見するチャンスにもなります。
ダンスミュージックの各ジャンルについて
私はすべての音楽ジャンルに精通しているわけではありませんので、ダンスミュージックのなかでも比較的よく聞かれていたり、クラブでよくかかる曲のジャンルについてここでは解説します。
・House
かなり古い曲ではありますが、HouseといえばJuan MacleanのHappy House。
実はこれめちゃくちゃ長い曲で14分くらいあった気がします。(違ったらすみません)
Houseは126~128BPMくらいのレンジで、5分前後の曲が多いです。もちろんその限りではありませんが。代表的なレーベルはDefected、Toolroom、DFA Recordsなどが挙げられますが、歴史があり人気の高いジャンルゆえ枚挙にいとまがありません。
・Techno
TechnoといえばJeff Millsと言われています。言われているというか、先輩からそう教えられました。日本では電気グルーヴとかKen Ishiiさんが有名でしょうか。Technoについていろいろ書こうと思いましたが、改めて見ると詳しいことを知らなかったので、ChatGPT4.0さんに教えてもらいましょう。
テクノミュージックは、エレクトロニック・ダンス・ミュージック(EDM)の一種で、1970年代後半から1980年代初頭にかけてデトロイト(アメリカ)で生まれた音楽ジャンルです。主にシンセサイザーやドラムマシン、サンプラーなどの電子楽器を使用し、リズミカルで反復的なビートとシンセサイザーによるメロディーやサウンドが特徴です。聞いたことがない人に向けて、以下のような特徴を紹介します。
- 電子楽器による音楽: テクノミュージックは、アナログやデジタルのシンセサイザー、ドラムマシン、サンプラーなどの電子楽器を駆使して制作されています。これにより、幅広い音色やテクスチャーを生み出すことができます。
- 四つ打ちのリズム: テクノミュージックの基本的なリズムは、一定のテンポで繰り返される4つ打ち(4/4拍子)のビートです。このシンプルなリズムがダンスフロアでの踊りやすさに繋がっています。
- 反復性: テクノミュージックでは、リズムやメロディーが反復されることが多いです。これにより、トランス状態や瞑想的な感覚を引き出す効果があります。
- シンセサイザーのメロディーとサウンド: シンセサイザーを使った幅広い音色や効果音が特徴的で、独特の雰囲気やエネルギーを生み出します。
- 音楽的な構造: テクノミュージックでは、徐々に音が重なり合い、クライマックスに達した後、徐々に音が引かれる構造がよく使われます。このような展開は、リスナーに緊張感やサプライズを与える効果があります。
テクノミュージックは、ダンスフロアでのエネルギッシュな体験や、独特の電子音響世界を楽しむことができる音楽ジャンルです。リズミカルで反復的なビートに乗せて、幅広いシンセサイザーの音
色やエフェクトが展開されることで、リスナーはテクノミュージックが持つ独自の魅力に引き込まれます。また、テクノミュージックは他のジャンルとの融合も盛んで、アンビエント、トランス、ハウス、ブレイクビーツなど、様々なスタイルが存在します。
初めてテクノミュージックを聞く人には、以下のようなアーティストや曲をチェックすることをおすすめします。
- ジュアン・アトキンス: テクノミュージックの創始者の一人であり、彼のプロジェクト「サイボトロン」や「モデル500」の楽曲は、テクノのルーツを知る上で重要です。
- デリック・メイ: デトロイト・テクノの創始者の一人で、彼の楽曲「Strings of Life」は、テクノミュージックの名曲として知られています。
- ケビン・サンダーソン: もう一人のデトロイト・テクノの創始者で、彼のプロジェクト「インナー・シティ」は、テクノとハウスの融合を試みた初期の作品として評価されています。
- カール・クレイグ: 90年代に活躍したデトロイト出身のアーティストで、アンビエントやジャズ、クラシックといった要素を取り入れた独自のスタイルを確立しました。
- リッチー・ホウティン: カナダ出身のテクノプロデューサーで、ミニマル・テクノの代表的なアーティスト。彼のプロジェクト「プラスチックマン」の楽曲は、シンプルながら緻密な音作りが魅力です。
これらのアーティストや曲を聞くことで、テクノミュージックの歴史や多様性に触れることができます。ダンスフロアでの盛り上がりや、独特の音響世界を楽しむことができるので、是非一度聞いてみてください。
ChatGPT4.0さんありがとうございました。大変参考になりました。デトロイトが発祥だとは知りませんでした。デトロイト・テクノというジャンルは聞いたことがあったのですが、Technoはてっきりドイツでとても人気があるという認識でしたので目からウロコです。
・EDM
先程TechnoのところでEDM(Electronics Dance Music)とでてきました。そうなんです。そもそもEDMとは日本語でいうと電子的音楽の意で現代のダンスミュージック全般を指していると思うのですが、いつの間にかここ十数年で、あたかも一つのジャンルであるかのようにEDMという単語が広まっていきました。
それ自体はいいのですが、元々はElectro HouseというジャンルからEDMのもととなるようなトラックがリリースされていき、次第にそういったトラックを作っていたDJやProducerたちがPOPSアーティストと合作でトラックをリリースしていき、一大ムーヴメントとなり大衆に広まった印象があると、リアルタイムでは感じていました。
有名どころでいうと、先程出てきたDavid Guettaや、故人ですがAviciiですとか、他にはAfro Jackといった面々が思い浮かびますが、私が好きなアーティストといえばZeddです。
この曲もかなり当時はパワープレイされていたと記憶しています。ジャスティン・ビーバーにも曲を提供していましたよね。
その他にも語りきれない多数のクラブミュージックのジャンルがあります。
もし気になったジャンルがあればコメントで質問等いただければ可能な限りお答えします。
まとめ
様々な音楽ジャンルの中から3つのジャンルを紹介し、DJキャリアを進める上で重要な曲探しの方法を解説しました。お気に入りのアーティストやレーベルを見つけたら、SNSやウェブサイトなどを活用して、クラブでまだ流行っていない魅力的な曲をいち早く見つけられるようになることを期待しています。
この他にも、また、ちょっとした裏技的エピソードとして、アンダーグラウンドなアーティストの未発表曲を探す場合、SoundCloudというサイトがおすすめです。
フリーで高品質な曲が提供されていることもあり、新たな発見があるかもしれません。私自身も、以前にどうしても欲しい曲が見つかり、配信サイトにはなかったため、アーティストに直接メッセージを送り、曲を入手し、クラブでプレイした経験があります。
それでは、次回の記事でお会いしましょう。
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